2016/09/26
飼われる生活
夜、仕事は終わったはずなのにまだ帰ってこない。
玄関の先から、
聞きなれたヒールの音が近づいてくる、、、
一瞬で部屋の温度が変わり、
彼女の匂いと、少しアルコールの香りがよぎる。
「ただいま」
彼女はソファーに身を沈め、
疲労感のある脚を投げだした。
火照った身体に、スラリと伸びた脚、
一日中履き続けたハイヒールが目の前に出される、、、

「こっちにおいで」
固唾を呑んで近づくと、
より一層、彼女の匂いを感じる、、、
いたずらに笑い、
身に着けられていた鎖をグッと引き寄せた。
これから始まることは、誰にも内緒、、、